#Location 〔地図情報〕
#今や得がたい好立地の公園
沼津市の古い住民にとって、門池は市街地から遠くはなれた辺鄙な場所という認識が一般的です。 といっても人里離れたというわけではありません。
池の南縁をはしる県道は、 かつて旧・鎌倉街道とも呼ばれたふるい街道にあたるため、古くから家並みが続いていた場所です。 参勤交代の東海道よりずっと古い。
しかし、その後沼津の発展はずっと南の狩野川べりと中心に市街地が形成されたため、街外れのポジションに変化はありませんでした。
事態が急変したのは1969年の東名高速開通です。 市域の北の端に設置された沼津ICから見ますと目と鼻の先になります。
新たな表街道〔東名高速〕に出入りする交通が門池の脇をかすめるようになりました。 そして1971年、新幹線・三島駅開業。
これによって旧・鎌倉街道はふたたび主要交通網に帰り咲きます。 三島駅と沼津市内と結ぶ路線にあたるからです。 交通量が増加しました。
さらに、沼津の市街地そのものの膨張。 沼津市は北と西にしか拡大できない街です。 南は海、東は清水町と三島市が間近に接していてすでに市街地は一体化しています。
北への市街地膨張の先端がすでにここ、門池付近に達しています。 人口増加の伴って小中学校開校しています。
このような経緯で、門池周辺はかつての草深い田舎から放課後には子供の声が走りまわる若い住宅地区に変貌しました。
昔ながらにへら鮒釣りの常連さんも多数見かける、大人にとっても落ち着いた時間を過ごせる、得がたい空間といえます。
|